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2017年6月19日 (月)

セールスマン

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2016年 イラン

監督:アスガー・ファルハディ
俳優:シャハブ・ホセイニ、タラネ・アリドゥスティ

2017年のアカデミー賞「外国語映画賞」を受賞したが、2017年1月にトランプ政権が、イランなど7カ国からの入国制限令を出したことに抗議して、監督と主演女優がアカデミー賞の授賞式をボイコットしたとして、話題を呼んだためか、パンフレットには多くの人がコメントを寄せている。その中で映画監督の原田眞人『アメリカが赤狩りで揺れた時代の戯曲「セールスマンの死」と合わせ鏡のテヘランの今が秀逸』というところは、映画の具体的なシーンを想定できるが、田原総一郎『現実には起きえない出来事を、凄まじい迫真力でグイグイ引き込んでいく監督の演出力の凄さを感じさせる映画である。』というのはどういうことなんだろうか。まるでわからない。元カメラマン助手で、現在は自称ジャーナリスなんだから、もう少しわかるようにコメントして欲しい。
私がこの映画をどんな感覚で見ていたか、私の感覚に最も近いことをパンフレットに書いている山崎(鈴木)和美横浜市立大学准教授の言葉を引用する。

『ファルハディ監督の作品が教えてくれるのは、ステレオタイプ化することでは理解できない重層的で複雑な現代イラン社会、その中で生きる人びとの人間関係、そしてリアルな家族や女性の姿であろう。残念ながら、イラン女性はただ抑圧され物言わぬ存在であり、イラン社会は我々が生きている世界とはかけ離れている、などと誤解されてきたように思う。そうした見方が真実ではないことに、本作を通して観客が少しでも気づいてくれれば本望である。』

私はこの監督の作品を見るのは「別離」と「彼女が消えた浜辺」と3作だが、主演男優は「別離」に、主演女優は「彼女が消えた浜辺」にも出演している。もう少し詳しくは私のブログの「マイフォト」を見て欲しい。


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